水素吸入で期待できる効果

活性酸素って何?

「活性酸素」は酸素が「電子」を失って不安定化したもので、他の物質から電子を奪って安定しようとする「酸化力」が非常に高くなり、凄まじい勢いで物質から電子を奪って傷つけてしまいます。
活性酸素は紫外線、タバコ、化学物質、ストレス、過労など私たちの周りにあるさまざまな原因によって体内に発生します。活性酸素の代表として「スーパーオキシド」、「過酸化水素」、「一重頂酸素」などありますが、中でも「ヒドロキシルラジカル」は酸化力がもっとも強力で、酸素の数千 倍もの力で細胞の電子を奪い取って細胞を傷つける凶暴な活性酸素です。

健康、美容、若さの最大の敵

活性酸素が強力な酸化力で臓器や血管の細胞を傷つけると、細胞機能が衰えて新陳代謝が低下します。
その結果、高血圧や動脈硬化・糖尿病などの「生活習慣病」を誘発したり、免疫力が衰えて肺炎などの「感染症」やガンなどにかかりやすくなるとも言われています。
また、体内で発生した活性酸素はその強力な酸素力で肌の細胞を酸化して傷つけることで、シワ・たるみ・シミなどを引き起こす原因となります。
髪を作り出す毛根の毛母細胞や、髪を黒く染める色素細胞なども傷ついて薄毛や白髪の原因にも。さまざまな病気にも活性酸素が深く関わっています。
この様に活性酸素は強力な酸化力によってあらゆる病気を引き起こすため、病気の90%の原因だとさえ言われているのです。

細胞が傷つけられると細胞活動が低下

活性酸素によって細胞が傷つけられると細胞活動が低下します。
さまざまな生体機能・回復力・免疫力などが衰えると所謂「老化」現象を引き起こします。
通常、私たちの体内では活性酸素を除去する「抗酸化酵素」という酵素が活性酸素を退治して体を守ってくれています。
しかし、これらの抗酸化酵素分泌量は40代には20代の約半分に減少します。
その後も凄まじいペースで減っていってしまい、天敵がいなくなった活性酸素が細胞を酸化することで細胞機能が低下。老化が進行していくのです。

抗酸化物質の効果は限定的

電子を活性酸素に与えて安定させ、酸素力を除去する作用を「抗酸化」(還元)といい、そうした作用をもつ物質を「抗酸化物質」をいいます。
代表的な抗酸化物質にはコエンザイムQ10があります。質量は863ですが大きな重さのわりに持っている電子の数がたった1つなので活性酸素を還元する力は限定されてしまいます。
さらに、細胞は外部の物質を通さない細胞膜というフィルターに包まれており、サイズの大きい抗酸化物質は中まで入り込めないことからその効果も限定されています。

水素の還元力はコエンザイムQ10の863倍

他の抗酸化物質と同じく電子1つを持つ「水素」も活性酸素の酸化力を中和する還元力を持っています。 そして、その重さはコエンザイムQ10の質量863に比べてわずかに1。 同じ重さならコエンザイムQ10の863倍の数があることになり、電子の数も863倍で還元力も863倍ということになります。
また、宇宙最小の元素(1ナノ)である水素は他の抗酸化物質が入り込めない細胞膜を簡単に通過して細胞内の活性酸素を還元してくれます。
さらに普通の抗酸化物質は、スーパーオキシド・過酸化水素・一重項酸素などの活性酸素は退治できるものの、もっとも凶悪な「ヒドロキシルラジカル」は退治できません。一方で、水素はヒドロキシルラジカルだけを選んで還元することが研究によって明らかになっています。

~ 水素の歴史 ~

水素が認められたのは、2007年に日本医科大学の太田成男教授により、水素が有害なヒドロキシラジカルを選択的に除去する性質をもつと最も信頼の高い医学誌のネイチャー・メディシン(Nature Medicine、電子版)に発表しTV・新聞で全国的に報道されました。
現在では、日本医科大をはじめ国内の有力大学や病院の多くが研究や臨床に参画しており、海外でも米国ピッツバーグ大や中国軍事大、さらには韓国やカナダ等でも研究が進んでいます。
これら国内外の研究者により発表された水素の有用性に関する論文は、現在、国際ジャーナルで1,500報を超えていると発表しています。世界的に水素の有用性を認め、抗酸化作用があるとして医学的にも水素の利用が高まってきています。